不妊治療の先生に聞いてみた

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プライバシーが守られていて、気持ちよく受診ができ、笑顔になれる ARTクリニックの実現に向けて。
【ゆうARTクリニック 大渓 有子 先生】

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愛知県刈谷市に2024年4月誕生したゆうARTクリニック。刈谷市といえば、ハイウェイオアシス(複合型サービスエリア)やトヨタグループの中心的な部品メーカーのDENSO本社があることで有名です。住民も車移動の生活が中心で、その車社会にマッチした素敵なクリニックがゆうARTクリニックです。そして時代の求める不妊治療のスタイルで地域貢献を果たす希望の生殖医療院でもあります。
 そこで、現在の様子や開院当時のお話を伺いたく先生を訪ねました。取材には、開院時から培養室の設備、機器導入、管理やメンテナンスなどを手がける株式会社アステック
のご担当が協力ください
ました。

院長先生の治療方針に合わせ、院の要となる培養室やそのスタッフのお話もとても楽しみです。

患者さまからも私たちの診療スタイルは好評を得ています。

私は自分が婦人科の病気で手術を受けたことをきっかけに、悩んでいる女性の力になりたいと思い産婦人科医になりました。そして経験した患者さまの立場から、より患者さまの気持ちを大切にした診療を考えていました。

同時に、産婦人科の領域はとてもデリケートな面があるため、クリニックを作るなら、「女性による、女性のためのクリニック」を作りたいと思っていました。

〝婦人科って人に見られたりするの恥ずかしいし、なんとなく怖い感じがする。それに痛くないのかな〟と心配されている方が安心して受診できる場所を作りたいと思っていました。

そのため、診療をするのに工夫を設けました。その1つは、仕事をしながら通勤できるよう夜に特化した診療時間を設けていることです。現在、午後の診療を夜8時から10時までとしていますが、この時間帯が仕事との両立に好評です。

そして、2つ目に徹底したプライバシーの保護があります。通院時の気遣いやストレスを軽減していただけるよう、男性、女性でエントランスを分けたことや、女性が診察を受ける際の待合室ソファも仕切りを設け半個室化に設計しました。順番の呼び出しも番号で名前ではありません。

とは言っても、2人で臨む大事な治療ですから、夫婦カップルが別々の動線でも、2階のラウンジに行けばいつでも2人一緒にくつろげるようになっています。そして、駐車場も広くとっていますから、駐車スペースを気にすることなく通院できます。

それらのこともプライバシーへの配慮同様に、通院でのストレス軽減になっているようです。

痛みへの心配も大丈夫
痛くない技術で対応します。

3つ目の特徴として、痛みに対して心配される患者さまも多くいらっしゃいますが、ここでは、私が習得した技術で痛くないよう治療を行っています。

体外受精では、採卵、胚移植と手術があり、この時に痛さを怖がる方もいます。ネット情報や口コミで痛さを感じたという声もあるため、心配はもっともですが、痛くない治療が私の自慢です。これは、今まで積み重ねてきた治療経験から会得した技術で、患者さまからも痛くなかったとの声を聞いています。

これら3つの特徴が当院のベースにあります。 

関連学会からの報告を超える成績。順調に増える患者数。

当院は、立地的には地域医療に貢献する位置付けにあります。診療方針的には競合はなく、どこまで患者さまの需要があるのか心配もありましたが、一年半経っての状況は予想以上です。

夜8時からも診療ができるため、働いている方も安心して通院できるからだと思います。
順調な理由には、成績面での評価も関係していると考えます。

採卵も順調で受精後の分割成長も良く、胚盤胞到達率も高く、凍結後の融解胚移植の妊娠率も良いです。

また、ほとんどの方が保険診療内で、先進医療もご用意していますが、胚移植に連携する先進医療もほぼ使わないで妊娠に至っています。私たちは色々な診療実績を評価するのに学会での発表データや情報と比較するのですが、それよりも良いです。

やはり、ご夫婦が早いうちに治療にお越しになれば結果も良いですから、これからはプレコンセプションケアの普及がますます大切になってくるかと思います。

成績を支える、清潔でしっかり整った培養室

ゆうARTクリニックの培養室は、開院から1年半が経過しましたが、清潔な環境が保たれ、作業効率の高さがうかがえます。この設計は、培養室のクリーンさという常識に加え、時代に伴った高い水準で実現されています。

特に、開院当初、全国の培養室支援を担う有力な胚培養士を東京から招聘し、その知見をもとに株式会社アステックが施工しました。そこで、ご担当のアステック名古屋営業所・寺川所長にお話を伺いました 。

【アステック寺川所長 インタビュー】

「培養室の環境で最も重要なのは、安全で安心できる作業場であることです。
そこで働く胚培養士の方はもちろん、大切な卵を預ける患者さまにとっても、厳重に管理された信頼できるスペースでなければなりません 。

私たちアステックでは、胚培養士さまのご要望と、我々が知り得る最新情報からのご提案を検討し合い、クリニック様にとって最善となるようご対応させていただきます。それには、動線や空調、機材のレイアウト、耐震対策、配管まで整え、しっかり管理された環境で運用できる設計をします。

最新の設備と機器類を揃えることも基本にありますが、胚培養士さまの慣れた機材や備品での注文や診療方針にも沿った調達方法などもあり、弊社以外の製品や備品でも総合的に扱うことにもなります。また、生殖医療という倫理的にも大切なお仕事の場ですから、安全面を最優先した管理システムの構築も設計に取り込んでいきます。

このシステムは、何か異常があれば培養士と企業担当に、メールやLINEでアラートが届く仕組みです。この1年半、実際にアラートが鳴る事態は発生していませんが、備えが大切です。アラートがない場合でも確認メールなどの伝達もありますから、まずは日頃からの安心にもつながるシステムです。

ゆうARTクリニック様のように進展が早いと不足も生じるため、随時提案をお受けしたり、ご用意しなが新たな導入も進めております」

ゆうARTクリニックが今後目指すこと

ゆうARTクリニックに、新たに熟練した精鋭の胚培養士・北坂浩也博士(農学)が室長として加わりました。
寺川所長とともに培養室を案内しながら、北坂先生は話します。

「当院の院長は、とても理解深く仕事がやりやすいです。そして、着任してから私が取り始めた種々のデータでも良い結果が出ていますから、安心して日々の仕事ができています。

当院には、現在6名の胚培養士が在籍しており、チームワークもよく、今後の進展に希望を感じています。

培養室は、寺川所長の協力やご対応もあり、管理もよく質の高さにも満足しています。採卵や胚移植の際にも隣の手術室との動線もよく、採卵時にはパスボックス越しにすぐにクリーンベンチで検卵作業ができるところも良いです。ただ、大きな課題として、患者数に応じての拡張を検討しています。これには、培養前室となる検査室を統合することで広い培養室への拡張ができるものと考えています。

必要となるクリーンベンチ、顕微鏡など一式が追加可能ですから、その際はアステック寺川所長に更なるご協力をいただきたく考えています。

やはり、培養室にとっては対応の早い企業との信頼関係は最重要であると考え、それがあって好成績も達成できるものと認識しております」

ゆうARTクリニック
大渓 有子 先生

略歴

  • 2010年
  • 名古屋市立大学医学部卒業
  • 2010年
  • 名古屋市立大学医学部附属病院 初期研修医
  • 2012年
  • JAあいち厚生連 江南厚生病院 産婦人科
  • 2016年
  • 不妊治療専門クリニック勤務

資格

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
母体保護法指定医

協賛:株式会社アステック

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